遠距離

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凌は遠い目をしながら、ゆっくりと言う。 「俺…ツレの悪口を言われるのが本当に嫌でさ…」 気持ちは分かる。 私だって友達の悪口は言われたくない。 「…うん」 「昨日、おっちゃんにいつまでもそんなやつらと連むなって言われてさ…大喧嘩しちゃった… 俺も、まだまだガキだよな…我慢できなかったんだ。 もう、おっちゃんの家に厄介にはなれない。 だから…地元に帰るよ」 「……え?」 「本当に…ごめんな」 そう言う凌に対して私は何も答えれず固まっていた。
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