往復 #2

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しかし、いつまで経っても凌は現れない。 10分… 20分… 30分… 凌の地元は近いハズなのに… 無性にも時間だけが過ぎていく。 時折、たちの悪そうな男達が私の車を覗き込んでは何か話している。 怖い… 凌…早く来てよ。 そう願っていると一台の軽自動車が私の横に停まった。 絶対、あいつらの仲間だ! 私は誰とも目を合わさぬ様、俯いたまま固まっていた。
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