暴力

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カラオケを終えて店を出ると太陽は傾きかけていた。 最近は少しずつ暑くなり日も長くなっている。 眩しい―… 私も唯も顔をしかめながら車に乗り込んだ。 時刻はPM4:00 「どうする?」 唯が心配そうに話しかけてくる。 いつもは5時ぐらいまで遊ぶ私。 凌が帰ってくるのは7時半。 地元からアパートまで1時間。 買い物をして夕飯を作るには最低でも5時半には帰らなければならない。 あと1時間ぐらいは遊べるのだが今日は凌の事が気になる。 「ごめん。今日は帰るよ」 こんな早い時間に解散なんて唯には悪いが仕方がない。 だが唯はそんな私の気持ちを良く理解してくれているのだ。 「そうだね!帰ったらちゃんと謝りなよ~!」 なんて言ってくれる唯には本当に感謝する。 「うん。ありがとね!」
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