迷いの婚約 #2

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  ピンポーン―… インターホンを鳴らすと 中からバタバタっと足音が聞こえ扉が開く。 「遅かったわねぇ~」 そう言いながら出てきたお母さんは背が小さく目がクリッとした可愛らしい人だった。 「あ…明けましておめでとうございます」 私が小さく頭を下げると 「おめでとう!さっ上がってちょうだい!」 と快く迎えてくれた。 「お邪魔します!」 靴を脱ぎ廊下を進むとリビングには凌の新しいお父さんが新聞を読んでいた。 私と凌の存在に気付くと、にっこり笑い 「凌くんに…絵美ちゃんだったかな?遠かっただろ?わざわざありがとう!」 そう言い、お母さんと同じ様に優しく迎えいれてくれた。
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