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6月30日
季節は夏へと変わり最近は暑い日が続いている。
りんくも産まれて初めての夏に戸惑いを隠せないのか暑そうに伸びていた。
「あっつぅ~!凌っ!クーラー強めてよ!」
いつも通り仕事を終えて夕飯を作る私はスッピンに汗だく。
色気なんてまったくない。
「不細工!早く飯つくれよ!」
「はいはいっ!不細工で悪かったね!」
そんな言い合いをしていると突然
「そう言えば今日さぁ~!
トヨペットに仕事に行ったんだ!そしたらさぁ~やたら見てくる子がいてね!俺、モテるからさ!」
なんて嬉しそうに話す凌。
たしかに凌はモテるかもしれない
背が高くて男らしい。
そんな凌に私は惚れている。
だが、わざわざそんな事言わない
「ふ~ん。誰があんたなんか見るのよ!多分、汗だくでむさ苦しい男だなって思われてるんだよ!
そんな事どうでもいいからテーブル拭いて!ご飯出来たから食べるよ!」
この時の私は何にも考えていなかった。
【凌を見ている女】
別に何の問題もないと私は思っていた。
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