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フッとテーブルに目を向ければ一本の剃刀が【死んじゃえば?】とあざ笑うかの様に置いてある。
ドキ…ドキ…ドキ…
震える手が勝手に動き出し気が付けば私は力一杯握り締めていた。
死にたい…
いや…今なら死んでも良い。
私が死んだら凌は泣いてくれるのかなぁ…
ワンッ―…
―――ッ!!
眠っていたハズのりんくが偶然にも吠えだした。
ハッとして剃刀から手を離すと同時にまた流れ出す涙。
「……ウゥッ…ッ…」
何やってんだろ私…
馬鹿みたいな事して…
もう何もかもが、めちゃくちゃだ
何もかも忘れたい…
凌と出逢う前に戻れるのであれば戻りたい…
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