真実 #2

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フッとテーブルに目を向ければ一本の剃刀が【死んじゃえば?】とあざ笑うかの様に置いてある。 ドキ…ドキ…ドキ… 震える手が勝手に動き出し気が付けば私は力一杯握り締めていた。 死にたい… いや…今なら死んでも良い。 私が死んだら凌は泣いてくれるのかなぁ… ワンッ―… ―――ッ!! 眠っていたハズのりんくが偶然にも吠えだした。 ハッとして剃刀から手を離すと同時にまた流れ出す涙。 「……ウゥッ…ッ…」 何やってんだろ私… 馬鹿みたいな事して… もう何もかもが、めちゃくちゃだ 何もかも忘れたい… 凌と出逢う前に戻れるのであれば戻りたい… .
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