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気が付けば眠っていた。
昨日はあんな事があったのだ…
疲れていたに違いない。
そう思いながらも体を起こそうとした。
…―が
起き上がれない。
むしろ全身が悲鳴を上げている。
痛い―…
私は右腕だけに神経を集中させ携帯を掴んだ。
プルルル―…
「おかん?起き上がれない!起こしに来て!!」
電話を切るとすぐに、一階にいた母親が何事かっと私の部屋に現れた。
「起き上がれないって、どうしたのよ?」
呆れ顔の母親。
「ちょっと凌と喧嘩しちゃってさぁ…」
さすがに女がいたなんて言えなかったが一通り説明をすると母親は
「本当っあんたは馬鹿だね!病院いく?」
と問いかける。
私はその問いかけに小さく首を横に振った。
「なら今日は寝てなさい!仕事はどうするの?」
「休む…」
「ならお母さん仕事に行くからね!」
そう言って母親は部屋から出て行った。
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