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真理の言葉に私は固まった。
何故かって?
私は夜の仕事が嫌いなのだ。
別に夜の仕事を否定する訳ではない。
夜の仕事だって立派な仕事だ。
ただ…見た目が軽いっと言われ続けていた私。
キャバ嬢になってしまったら
なおさら軽く見られる。
だから私は夜の仕事が嫌いだ。
「真理さぁ…私が夜の仕事、嫌いなの知ってるよね?」
「うん…でも今、うちの店…女の子が少なくて…働ける子を連れて行かないと給料下げるって言うんだってぇ~…お酒が飲めて夜働ける子って言ったら絵美しかいなくて…お願い!私のタメに!」
真理がキャバクラで働いている事は知っていたが…
まさか私にこんな話が回ってくるなんて…
「でも…」
考え込む私。
夜の仕事は嫌い。
だけど―…
凌の事や崇公の事など何もかも中途半端な自分を変えたいと思っていた。
何かが変わるかもしれない…
「分かったよ…」
今まで、あんなに毛嫌いしていた夜の仕事。
まさか、キャバ嬢になる日が来るなんて…
思いもしなかった。
凌と別れて5ヶ月。
私は夜の世界へと足を踏み入れた
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