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キャバクラの仕事は思ったよりも楽しかった。
少しずつだが指名も取れる様になり私の為に来てくれる客も増えた
毎晩、飲んで歌って会話して…
飲めば飲むほど給料は増えていく
私が注文した飲み代の30%が私の利益。
つまり1万のボトルを注文すれば3000円が私の物になる。
毎晩、飲みたくもないお酒を飲みまくった。
ちょっと甘い声で
「なんか飲みたいなぁ~」
なんて言えば客は鼻の下伸ばして
「何でも頼め!」
なんて格好付ける。
「じゃ~パリ飲みたい!」
【カフェ・ド・パリ】
うちの店では安めのシャンパン。
酒屋にいけば1500円ぐらいで買えるシャンパンだが、ここでは7000円。
つまり、7000円の30%…
2100円が私の給料に加算されるのだ。
【ドンペリ】
を頼めば、うちの店で高い物だと25万はする。
良いお金になるのだが…
私はドンペリが嫌いだ。
だから無難なパリを頼む。
毎晩、夜中までドンチャン騒ぎ。
【金と男】
そんな世界に私は飲み込まれていた。
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