キャバクラ

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定期的にかかってくる電話。 週に一度は必ず凌から連絡がきた 【キャバ嬢にだけは絶対なるな】 別れてから凌は口癖の様に私に言う。 だからキャバクラで働いている事は凌に打ち明ける事が出来なかった。 【友達の親戚が経営する居酒屋で働いている】 凌にはそう伝えていた。 「絵美?元気かぁ?」 「元気に決まってるでしょ!それに先週、電話したばっかじゃん?」 「まっ!そうだけど!仕事はどうだ?」 「ん~…まぁまぁ…」 「そうか…でもお前なら大丈夫だ!頑張れよ!でも、お前は無理する所もあるから気楽に頑張れ!何かあったら俺様が話ぐらいなら聞いてやるよ!」 「なんか、その上目線ムカつく!(笑)」 凌と話していると楽しくて… 唯一、心から笑えた。 友達と話していても… 仕事をしていても… 崇公と話していても… 心から笑えなくなっていた。 いつしか崇公より凌と連絡を取ることの方が増えている。 嬉しい事や悲しい事があった時、一番に話したいのは崇公でなく凌だった。
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