キャバクラ

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そんな凌のおかげで私は何とか 【自分】と言う人間を維持する事が出来ていた。 だが―… もう限界… 凌はよく言っていた。 【1番好きなやつよりも2番目に好きなやつと一緒にいる方が幸せだ】 っと… 1番好きな人と一緒にいると 【振られるのではないか…】 【嫌われるのではないか…】 と不安になる。 私と付き合っていた時は私が離れて行くのではないかっと考える事が苦痛になったっと言っていた。 それに引き換え今の彼女は浮気から始まった恋。 彼女が何をしてようが気にもならないらしい… だけどね凌… それは違うと思う。 1番好きだから 一緒にいたいんだよ? 1番好きだから 不安になるんだよ? 恋に2番なんていらない。 仕事だって… 一生懸命、働いて稼いだお金じゃなきゃ駄目なんだ。 辛い思いをしたからこそ、お金の大切さがわかるんだ。 そうか… 恋人がいたって… お金があったって… 心が満たされないのは… 1番好きな人じゃないから… 1番やりたい仕事じゃないから… 崇公じゃ駄目なんだ。 キャバクラじゃ駄目なんだ。 崇公とは別れよう… そしてキャバクラも辞めよう… このままでは私が駄目になる…
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