キャバクラ

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それから30分―… 思ったよりも早く凌が現れた。 「久しぶり!」 少し照れながらも私は笑顔を見せる。 「おう!まぁ~乗れよ!」 凌の車… 乗り込むとフワッと香水の匂いがした。 【GUCCIのラッシュ】 凌が愛用している香水だ。 この匂いが私の記憶を呼び起こす 幸せだったあの日々を… 「早かったね?」 「高速使ってきたからな!お前が悩んでるのに1人にさせる訳にはいかないだろ?」 「あ…ありがと…」 そんな事言われたら… 凌を忘れられなくなっちゃうじゃない… いや…すでに忘れたくないっと願っている。 私は弱虫だ。 凌がいないと寂しくて… 少し俯く私の目から一粒の涙が、こぼれ落ちていった。
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