14人が本棚に入れています
本棚に追加
それから30分―…
思ったよりも早く凌が現れた。
「久しぶり!」
少し照れながらも私は笑顔を見せる。
「おう!まぁ~乗れよ!」
凌の車…
乗り込むとフワッと香水の匂いがした。
【GUCCIのラッシュ】
凌が愛用している香水だ。
この匂いが私の記憶を呼び起こす
幸せだったあの日々を…
「早かったね?」
「高速使ってきたからな!お前が悩んでるのに1人にさせる訳にはいかないだろ?」
「あ…ありがと…」
そんな事言われたら…
凌を忘れられなくなっちゃうじゃない…
いや…すでに忘れたくないっと願っている。
私は弱虫だ。
凌がいないと寂しくて…
少し俯く私の目から一粒の涙が、こぼれ落ちていった。
最初のコメントを投稿しよう!