彼氏

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その事を知り激怒したのは勿論、明里… 「はぁ!?また?凌ちんの時は上手く行ったかもしれないけど、何でアンタはすぐに付き合うの! だいたいアンタはね!すぐに付き合うから長続きしないの!もっと相手の性格とか、よく見てから付き合わないとアンタが泣くハメになるんだよ! ちょっと!絵美?聞いてる!?」 「…はい」 「凌ちんはどうするの!?」 正直、凌とは縁を切るつもりなんてない。 だって1番好きなのは凌だから… だが―… そんな事、言えない。 つい先日―… 凌は私に車をくれた。 事故をして車が無くなった私に自分が乗っていた車をくれた。 まだまだ距離も少なく売れば、いくらでも金になる車を私にくれたのだ。 「ん~…車の名義変更がまだ終わってないから…それが終わったらちゃんと縁を切るよ」 そう言うしかなかった。 崇公の事は好きだ。 だけど凌の事はそれ以上に大切でかけがえのない存在なのだ。 でも… 縁…切らなきゃだめだよね… .
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