運命 #2

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運命 #2

  ララララ~♪ 〈着信:ママ〉 「はいっ!」 「絵美?今日、出勤だったわよね?」 ママの後ろからはガヤガヤと声が聞こえてくる。 すでに客で賑わっている様だ。 「はいっ!もうすぐしたら行きます」 私の出勤時間はPM9:30から。 「今ねぇ~!高校の先生達が来てるから早くいらっしゃい!若い先生もいるわよ♪」 「本当ですか?急いで行きますね!」 と伝え電話を切った。 若い人が来てるんだぁ… だがテンションは上がらない。 スナックはキャバクラと違い年齢層が高いのだ。 【若い】と言っても30代後半。 22歳の私にとっては一回りも違う 期待するハズがない。 一応…急いで行くか… とりあえず私はいつもより10分だけ早く家を出た。 まさか、私の人生を大きく変える出会いがあるなんて… この時は全く思いもしなかった。
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