直幸

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そんな時―… 高校時代のサッカー部顧問 加藤先生から連絡が着た。 加藤先生とは実習の時に番号を交換し、それ以来よく相談に乗ってもらっている。 「直?お前さぁ!就職先、決まったか?」 「いや…まだです。なかなか空きがなくって…」 「そうだよなぁ…でな!今日はお前に聞きたい事がある!」 「えっ?なんですか?」 「お前、母校で働く気はないか?その変わりサッカー部の顧問になるっていう条件付きでな!」 願ってもない事だった。 「まじっすか?やります!顧問になりたくて教師になったんですから!」 「でも顧問は大変だぞ?休みは月に一回ぐらいしかないし部活はボランティアだから金も貰えないぞ?」 「金なんかいらないです!サッカーさえできれば!」 「分かった!なら明日、校長に伝えてやるからまた連絡するよ!」 そう言って加藤先生は電話を切った。 直幸はよく私に言っていた。 【加藤先生は恩人だ】 っと―… それから1週間後。 直幸は母校に就職する事が決まった。
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