直幸

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授業に勉強に部活。 朝6時に出勤し夜は日付が変わってしまう事もよくある。 だが直幸はそれでも幸せだった。 忙しい中にも楽しい事は沢山ある 生徒達と差ほど歳の変わらない直幸。 先生と言うよりも兄貴的存在。 生徒と馬鹿をやったりする事が何よりも楽しかった。 直幸はサッカー部の生徒にだけは携帯番号を教えていた。 だがそれを羨ましがる生徒も… 「な~お~君!番号教えてよ!」 「先生と呼べ!番号は生徒には教えられないよ」 「え~!サッカー部のやつらは知ってるじゃんかぁ!」 「あいつらは特別なの!部活の事で連絡しなきゃいけないだろ?」 「なお君のケチぃ!」 「だから~なお君じゃなくて先生って呼べよ!そんな事を言う暇があるなら勉強しろっ!」 生徒と恋に堕ちるなんて有り得ない。 実際、生徒と結婚した教師もいる だけど、そんな事をしてしまったら学校には居られなくなってしまうのだ。 だから近すぎず遠すぎず… 生徒とは仲良くやっているつもりだ。
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