24人が本棚に入れています
本棚に追加
宴が始まりすぐに
「まさかお前が教師になるなんて思わなかったなぁ!」
と中村先生が言う。
するとほとんどの先生が
【うんうん】と頷いた。
「俺だって教師になるなんて思ってもみなかったですよ!笑」
その一言から直幸の高校時代の話が始まった。
今は同じ職場の仲間だが昔は教師と生徒だった仲。
お互い気を使う事なんてない。
「ナオはサッカー選手になると思って期待してたのになぁ!怪我しちまうなんて馬鹿だ」
「お前がサッカー選手になったら自慢出来るって思ってたのに!まぁ~隠れてタバコ吸うやつだったけどな!停学にならなかっただけ感謝しろよ!」
と口々に直幸の悪事をバラしながらも周りは盛り上がっていた。
そんな中、中村先生が突然―…
「直っ!お前、彼女とかいないのか?」
とすでに6杯目のビールに口を付けながら言う。
「いるわけないじゃないですかぁ!忙しいし!出会いなんてないですからね!」
別に彼女なんていらない。
女は疲れるだけ。
「もったいねぇ~な!この間1年の生徒がナオの番号を教えろって俺に聞いてきたんだぜ!俺にきくなっつーの!あっでも生徒にだけは手を出すなよ!」
「心配しなくても生徒には手を出したりしませんから!」
俺、女嫌いだし…
「まっ!お前サッカー馬鹿だしな!」
「馬鹿って言わないでくださいよ!」
なんて直幸も笑った。
最初のコメントを投稿しよう!