0人が本棚に入れています
本棚に追加
「卒業したね……私達」
卒業までが、長かったがな。
「あぁ、そうだな」
「まぁ、無事に卒業出来て良かったね。危うく留年するところ無事に、私と同じ大学も決まったし、もう心配事はないね!」
「うっせー!お前は、いちいち余計なんだよ!」
「じゃあ、お母さん達が待ってるから帰るね」
帰ろうとするあいつの腕を、掴んで言った。
「実は、前から言いたかったんだが……ずっと、前からお前が好きだった。俺と付き合ってくれ!」
「……」
「いつも、お前には酷いこと言ってごめんな。でも、俺、本気だから。俺とーーって、どうして泣いてんだ!?嫌なのか?俺と付き合えねぇってことか?」
「ち、違くて!……ずっと、待ってた。その言葉を。私も、好き!こんな、私でも付き合ってくれますか?」
「おう!あったりまえだろ!」
涙を流しながら笑うあいつに、少し綺麗と思ったのは秘密だ。
最初のコメントを投稿しよう!