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夜櫻が照らす
櫻の下には
あの時のままの君が居る
聴こえる君の声
「置いていかないで」
知らずに呟いた
「いま、会いたい」
指先から零れる想い出に
涙が風に舞う
君との思い出を照らす
灯りのような櫻花
春の宵には
昔のままの僕が居て
思い出す僕の気持ち
「離れたくない」
思わず呟いた
「いま、愛しい」
花風に吹かれた切なさに
心が掻き乱れる
君が側に居るかのように
櫻は僕を静かに見る
今日も僕は夜櫻を見上げる
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