儚いキミ

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儚いキミ

あの頃の君の その佇まいは まるで森のように静かで 陽の光に似た柔らかな笑顔 触れてしまったら消えそうで 何度も 差し出しそうになった自分の手を握りしめた 笑い話に隠しても 冗談だって 誤魔化しても 愛しい想いは溢れてしまう けれど 儚い 君のその姿に 何度も自分の恋慕を仕舞うんだ なぜ と 君は僕を見る どうして と 僕は君を見る 気付かないで キヅイテ 気付かないで キヅイテ 儚い想いは 水辺に還し 今は 一人 あの 儚い君を ただ想う
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