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「どうしたの裕之顔が赤いよ?」
やばいっ
やっぱり赤くなっていたのか
「なんでもねぇよ」
「えー、もしかして熱とかあるんじゃない?」
「大丈夫だって」
「それならいいけど…
無理はしないでね」
油断してた
赤くなっているとこを茉莉に見られるなんて
恥ずかしくて死ねる…
「ほんとに大丈夫?」
「大丈夫だって
ほかに何か食べたい物とかはないのか?
ほら、焼きそばとかたこ焼きもあるぞ」
「もーなんで食べ物ばっかりなの」
話題をそらそう
このままでは俺がやばい
「んじゃ何がいいんだよ」
「えっとねぇ、リンゴ飴!」
「結局食べ物じゃねぇか」
「えへへへ」
「はぁ…
おっちゃん、リンゴ飴二つ」
「へいよ!
彼氏ぃ、可愛い彼女さんじゃねぇか
逃がすんじゃねぇぞ」
屋台のおっちゃんがそんなことを言う
「あざっす」
俺たちはカップルに見えるのだろうか
そんな言葉でもにやけてしまう
「私たちカップルに見えるのかな?」
うつむき気味の茉莉が言ってくる
「そうなのかもな
茉莉はそう見られたら嫌か?」
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