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そして約束の木曜日
「別に変なとこないよな」
朝起きてから服を選んでいる
今まで生きてきてここまで着るものに悩んだのは初めてかもしれない
「よし、行くとするか」
自分の緩み切った顔を鏡で見て部屋をでようとする
そこで電話が鳴った
「ん?茉莉からか」
寝坊したとかそんなことだろうかと思いながら電話にでる
「もしもし、どうした?」
「ごめん裕之…行けなくなっちゃった」
「え?」
まさかの言葉に少し動揺する
「行けなくなったって急にどうして」
「なんか家の手伝いしなくちゃいけなくなって…ごめん!!」
家の用事では仕方がないと思いながらも少し疑問が残る
「こんな急になったのか?」
「そうなの、急に手伝いをしてくれって事になっちゃって…」
「そっか…それじゃ仕方ないな」
楽しみにしていて少し残念だが用事があるなら仕方がない
「うん。ごめんね?」
「おう、気にすんなそんな事もあるさ」
「ありがと、それじゃあまたね」
「おう、またな」
さて、やることがなくなってしまった
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