第1章 夏の朝…

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「起きろーー!!」 そう、朝から喧しく俺の部屋で騒ぎ立てるのは夏川 茉莉(なつかわ まつり)、昔からの付き合いでいわゆる幼馴染みというやつだ こいつがなぜ俺の部屋にいるかと言うと、 「早く起きて!学校遅刻しちゃうよぉ!」 つまり、そういう事だ… 毎朝1人で行けば良いものの、学校に一緒に行こうと朝からこうして人の部屋に侵入しては起こしてくるのだ まったく迷惑この上ない 「1人で先行けよ… まだ7時半じゃねぇか、俺は8時に家出れば間に合うんだよ…」 「間に合うってまたそんな事言ってギリギリになるんでしょ! だからさっさと起きる!」 まったくうるさいヤツだ しかし、毎朝コイツもよく飽きないもんだな 俺なら3日で飽きるぞ 「わかったよ、すぐ行くから部屋から出とけ…」 「そんな事言って! また寝る気でしょ!そうはさせません!」 「別に居てもいいけど、俺着替えるのに裸になるぞ?」 「え、あ…ごめん…!」 そう言うと茉莉は顔を紅くして部屋を出て行った 「まったく…」 少し考えれば分かりそうなことなんだがな
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