第1章 夏の朝…

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「ねぇ」 「あん?」 「なんでそんな速く歩いてるの?」 「なんでってお前、家出るとき時計見なかったのかよ?」 「誰かがおいていこうとするから見る暇なかった」 「人のせいにすんなよ… まぁ特別に教えてやろう、8時20分だ」 「え?何時?」 「8時20分だ」 「「……」」 「遅刻じゃないのよぉぉぉ!!!」 「お前が呑気にパンなんて食ってるからだろぉ!!」 時間を伝え、脳が理解したのだろうか茉莉は大声をあげ、走り出した それにつられ俺も走る うちの学校は8時30分にチャイムが鳴る 家から学校までだいたい20分はかかるのだが、家を出たのは20分… つまり、間に合わない 「速く!走って!遅刻しちゃうじゃん!!」 「待てよ茉莉!」 「速く!」 俺達はこうして朝から学校までの距離を全速力で走りきるハメになったのだ ~♪~♪~♪~ 学校のチャイムが鳴る 「「はぁ…はぁ……」」 「なんとか間に合ったな… とりあえず教室に行こうか…」 「うん…」 なんとか俺達は全速力で走ったおかげか、チャイムギリギリには学校には着くことが出来た もう、すでに満身創痍だが
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