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茉莉はちゃんと考えているのだろうか
ふと、茉莉を見ると眉間にシワを寄せながら唸っていた
アイツも自分なりに考えているのだろうか
進学にせよ就職にせよ、茉莉と俺は離れる事になるかもしれない
今はまだそんな事は考える事が出来ないが…
そうして1日が過ぎ、いつものように茉莉と2人並んで帰り道を歩く
「裕之はさ、もう卒業したらどうするのか決めてるの?」
「俺は就職にするよ
早く仕事をして稼ぎたいしな」
「そうなんだ
私はまだ決めてないんだぁ、進学にしようかなとは思ってるんだけど、どこに進学しようかってとこで迷い中」
あの眉間のシワは就職か進学で迷ってたわけじゃあなかったのか
茉莉は俺よりも頭がいい
だからきっと行こうと思えば大抵のところには行けるのだろう
「自分が行きたいと思った所に行けばいいさ」
「行きたい所が分かんないっていうか、自分が将来何をしようと思っているのかが分からないんだよねー」
俺もそうだ
就職したいとは言ってもどんな職に付きたいのか、自分が何をしたいのか分かっていない
ただ就職したいと言っているだけなのかもしれない
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