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練習で周りに遅れをとることは無かった
技術的には感覚がまだ戻らず違和感があるが、練習に支障が出る程では無い
体力的には何の問題も無かった
まあ、部活を引退しても毎晩ある程度運動していたからだと思うが
約5時間の練習が終わり、今は自主練をしていた
時計の針は6時半を指している
帰ろうか迷っていると、後ろから声を掛けられた
「小倉、今日凄かったな。技術的にもそうだけど、体力的には全く問題無さそうだったじゃないか。」
振り返ると江傍先輩がボールを脇に抱えながら立っていた
江傍先輩は、俺が帰ろうか迷っていると気づいたらしく、言葉を付け足した
「まあ、問題無さそうに見えるが高校入って初めての部活だ。慣れない環境で精神的にも疲れただろう。早く帰って疲れをとれ。」
先輩の気遣いに感謝しながら笑顔でお礼を言うと、俺は帰り支度を始めた
制服に着替え、練習着とシューズを鞄にしまうと立ち上がる
そして自主練をしている先輩方に声を掛けると、体育館を後にした
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