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「ほう?それは残念だったな。今夜の相手はお前と有菜だ。加減は出来ないと思うから覚悟しておくんだな。」
俺の言葉に奏は顔を青く染める
しかし俺が言ったことは決定事項であり絶対に避けられないことだと知っているため、諦めたように溜め息を溢した
この会話を聞いて分かるように二人とは体の関係を現在進行形でもっている
セフレと言ったらそれまでだが、彼らにも俺にもそうなってしまった理由がある
俺等は互いに依存しあっている
互いに求め合うことによって自分を保っている
自身を受け入れてくれた存在
歪だが、決して脆いわけではないこの関係
勿論普通の友人と同じようにどこかへ一緒に出掛けたりもする
普通に遊んでそのまま解散、とかもよくあることだ
ただ、それだけの関係では無いというだけで
「へえ、じゃあ今夜は楽しみにしておくよ。激しくシテくれるんだろう?」
有菜は落ち込んでいる奏とは対照的に頬を薄く桃色に染めて涙で潤んだ瞳で俺を見上げてくる
そんな彼女に向かって俺は挑発的に舌で唇を舐めて見せる
そしてニヒルな笑みを浮かべ耳元で囁いた
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