日常

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しばらくバーで談笑していた4人だったが、深夜0時を越える前に有川と別れた3人は龍玄の家へと向かっていった 仲良さそうに話しながら歩いている3人は友人同士にしか見えない 周りからは、彼等がお互いに依存し、そして身体の関係を持っているなど思ってもみないだろう それぞれが闇を抱え、お互いを支えにし、依存している彼らの関係は決して脆いものでは無い 何か一つが崩れそうになっても周りが助けることでお互いを保っている そして自身の渇望している"ナニカ"を埋めるために求め合っている 満たされるために、何かを発散する為に、もしくは愛を感じたいが為にそれぞれは求め合う そんな彼等は周りから見たら歪んでいるだろう だが、3人にとっては必要不可欠なものだった 彼等は今夜も身体を重ねる 甘く蕩けてしまいそうな刺激的で甘美な時間は夜明けと共に過ぎ去っていった
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