日常

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午前中だけの週は終わり、今週から授業が本格的に始まった 聞いている限りではわからないところはなかったため、軽い予習復習で勉強にはついていけそうだ 昼休みになりスマホを確認すると奏から着信が来ていた この学校は私立だが、校則は緩いほうだ 休み時間であればスマホの使用が認められている 俺の他にもスマホを見ているクラスメイトはちらほらといる 電話の内容を聞かれたくなかった龍玄は騒がしいクラスを出て体育館の裏で電話をかけ直した ワンコールも待たずに電話に出た奏は気分が昂っているようでとても、うるさかった もう一度言う、うるさかった 「もっしもぉし!今日終わるくらいの時間に迎えいくねぇ 楽しみに待っててね!」 なにを言っているんだこいつは 「おい、ど「あ、二人で決めたことだから文句は受け付けないよぉ じゃあね!」 勝手に言葉を遮った挙句に勝手に切りやがっただと? なんでこいつは何時もこうなんだ 舌打ちをしたくなるのを我慢して、溜め息を吐くと昼休みを静かに過ごせる場所を探すことにした
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