日常

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校門から少し歩いたところで後ろから声をかけられた 「お、爽やか君じゃん。帰りに会うなんて珍しいな。...その超絶美形なおふたりさんは友達?」 振り向くとそこにいたのは長谷川先輩と副部長の鷲尾成津(ワシオセツ)先輩だった 金に近い茶髪からハニーブラウンの瞳が覗く 明るい色の瞳をにぃっと細め、ヘラヘラと軽薄な笑みを浮かべる桜色の唇 そんな鷲尾先輩の様子に "笑ってなけりゃ結構好みの顔なんだがな" と龍玄は見るたびに内心落胆していた 声をかけてきた長谷川先輩に笑顔で軽く会釈をする 「長谷川先輩、鷲尾先輩、お疲れ様です。こちらの2人は親の仕事関係の方で昔から良くしてくださってて。兄と姉、のような方ですね。」 龍玄の言葉になるほどとつぶやく長谷川先輩 「朝言ってた昔からの知り合いってそのおふたりさんだったのかー。それにしても3人で並んでると絵になるな。」 にやりとその猫のような瞳を歪め、八重歯を覗かせながら羨ましいとからかうようにつぶやく長谷川先輩 それに同意するように鷲尾先輩も頷いている
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