小倉 龍玄

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そしてついに、ストレスが爆発してしまう いつも通り部活を終えて7時頃に帰宅した俺は、静かな家で言い様の無い寂しさを感じた きっとストレスが限界を突破してしまったのだろう 今まで気にすること無く過ごしてきたはずのその空間に俺は存在したく無かった 私服に着替えた俺は家を飛び出した 宛もなくふらふらと歩いているうちに、気づくと繁華街に出ていた 虚ろな瞳で光輝くネオンを見ている俺に一人の女性が話しかけてきた “お兄さん、暇ならイイコトしない?” 単なる興味本意だった 恋愛対象が男である俺が女を抱けるのか知りたかった 結果として、大丈夫であった 女性に言われるままホテルに入り、抱いた 抱いた時の満ち足りた感覚に病みつきになった その夜から俺は、毎晩繁華街に繰り出すようになった 近づいてきた女は勿論、男も抱いた 顔の良い俺は相手に困ることは無かった そんな毎日を繰り返していたある日の出来事だった いつものようにその日の相手を探していると、一人の男性に声を掛けられた “お前が最近ここら辺で夜の相手を探してるって奴か?” 声を掛けられた俺は無表情で相手を見つめる だいたい二十代前半にに見える長身の男がそこに立っていた .
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