小倉 龍玄

6/7
前へ
/48ページ
次へ
毎晩バーに通っていると、常連の人と仲良くなった 皆歳上だったが友人が出来た 初めて悩みを話せるような友人が出来たことはとても嬉しかった 自分の年齢を告げると皆驚いていた 有川と同じように大学生程だと思っていたと言っていた 友人の中には俺と関係を持った人もいて、その人は “俺、年下に抱かれたのか” と爆笑していたが 昼間は学校と部活、夜はバーという生活を送っているうちに中学3年生、受験生になった 部活も引退した俺は今まで部活をしていた時間を勉強にまわし、バーに通うことは止めなかった 元々頭の良かった俺は成績も良く、入れる高校は沢山あった しかし俺は家から一番近い、平均よりも少し上程度の偏差値の私立高校を進路希望として出していた 先生方からはもっと良い進学校にも行け、と言われたが俺は進路希望を変えることは無かった そしてそこの高校を受験し、無事に受かった 同じ中学からそこの高校に行く奴は誰一人おらず、俺はその事に安堵した 合格したことを有川に報告すると、友人達と一緒に祝ってくれた そこで初めて酒を飲んだ俺は泥酔してしまい有川にディープキスをするという醜態を晒してしまった 皆、爆笑して囃し立ていたため止める人などいなかった 御祝いの後、有川と少し話をして家に帰った .
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加