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今日卒業式がやっと終わった。
クラスメートが帰ってしまっただれもいない教室で、里香は3年間の思い出を振り返り感慨無量の思いで黒板の前に立ち涙を流していた。
里香を優しく見つめる瞳があった。
A:もう、終わったんだね。
B:そうだね、もう終わったよ。いいんだね、もう思い残すことはないんだね。
A:うん、楽しかったな。明日からは怒涛の毎日が待っているんだね。新しい未来に向けて頑張るよ。
B:ああそうだね。君のその才能を私の国で生かしてほしい。さあ、里香飛行機の時間が迫っているよ。
A:ええ、今行くわ。さようなら日本、私の故郷。
B:今度は第二の故郷に緑を増やして、君のその素晴らしい頭脳で・・・
こうして科学者里香は飛行機に乗り秘境の地の砂漠の国へと旅立つのだった。
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