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一方、ジオカイザーは敵の群れのただ中へと強引に突入していた。
「よし…ここだ!」
ジオカイザーが足を止め、機体各部を展開する。
敵がそれに気づいて一斉に散開しようとするが、時既に遅かった。
「ジオ・バァァァァァァァストッ!!!!!」
光学誘導弾の一斉射撃が、周囲の敵機体を纏めて撃墜する。
直後、残った敵機が、攻撃後の隙を突いてジオカイザーを包囲し、一斉に攻撃を開始する。
「ジオカイザーの重装甲を…なめるなぁぁぁぁぁぁ!!!!」
敵の攻撃の中、ジオカイザーは斧を構えて突進し、一方向の敵を薙ぎ払う。
「…大丈夫、押し返せる!!」
かつて戦った、『核を破壊しないと無限に再生する軍勢』のような相手ではない。
敵は有限だ、敵の攻撃に耐えきり、倒し続ければ敵は全滅する。
確かに、今対峙している敵は、機体の性能も、パイロットのレベルもかなり高い。
しかし、こちらの機体性能はそれを更に上回っている。パイロットのレベルに関しても、少なくともイセリナに限っては相手より上だ。
勝機はある。イセリナは、静かに頷いた。
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