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「アルフレッド、そっちの戦況は!?」
「はい、藤木社長とレディオスさんが善戦していますが、戦況は拮抗しています…!」
「そっか…なら、何処かの救援に行ってもらうのは厳しい?」
アルフレッドが頷く。
「仮に勝利できたとして、二機の損傷は大きいはず。修理なしで他の世界、宇宙の救援に行くのは自殺行為かと」
「…だよ、ね…」
しかし、その言葉の直後に、通信の割り込みが入った。
目つきの悪い黒髪の男と、眼光が鋭い金髪の男だった。
「…事情は横から聞かせてもらったぜ!そんな状況、見過ごせるわきゃねえだろ!!
こっちも出来る限り急いで何とかするぜ!!」
「そういう事だ、俺達はこの程度の相手に後れを取るほど柔ではない」
先回の戦いで共に戦った闘技場の勇士、藤木敏夫とレディオス=アイルレードだ。
「…そういう事さ、その時は頼んだぜ…!!」
二人の言葉に、イセリナはニヤリと笑う。
「OK…二人とも…その意気やよし、だよ!!
もし、敵を全滅させてから、他の世界や宇宙の救援に向かう余裕があったら…その時はお願い!!」
二人の勇士は、力強く頷いた。
「…アルフレッド、そっちの判断は任せるよ!!」
「承知しました。イセリナ様も、くれぐれもご無事で…!!」
アルフレッドとの通信が切れる。
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