プロローグ 黄金の翼の女神

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…今出来る事はこれで全てだ。まさかの状況だが、何とかするしかない。 「エーリッヒ!今、仲間から報告を受けた現状を転送する…目を疑うような状況だけど、私達で何とかするよ!!」 イセリナが、エーリッヒに先ほどの通信内容を転送する。 「…まさか、こんな…ッ!!」 エーリッヒが驚きながらも言葉を続ける。 「…ええい!守るものが増えただけだ!状況、了解しました!可能な限り早くこの不届き者共を片付け、他の宇宙、世界の支援に回ります!!」 「うん!…私が一気に押し返すから、残存敵機の掃討をお願い!!」 ジオカイザーが斧を構え直す。 「了解!お任せください!」 エーリッヒの乗機が、剣をアサルトライフルを構える。 「…良くも、お姉ちゃんが守った宇宙群をまたこんな大混乱に陥れてくれたな…!」 イセリナが、向かって来る敵機を睨む。ジオカイザーが構えた斧に、光が集まる。 「纏めて…吹っ飛べェェェェェェェェェ!!!!」 ジオカイザーのまるで暴風のような突進が、その進路上にいた敵を呑み込む。 敵陣の中央に、風穴が開く。 「さぁ、一気に決めるよ!!ジオ…!」 ジオカイザーの機体各部が展開し、光学誘導弾の発射体制に入る。
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