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次の瞬間、黄金色の閃光が、敵機の一体を真っ二つにしていた。
エーリッヒが、冷や汗をかく。
「く、この推力…何と…何と扱いにくい機体だ…機体を制御するので精一杯か…!
だが…この力を使いこなせたならば…簡単に負けはしない!使いこなしてみせる…騎士団長の誇りに賭けて!!」
「その意気だよ!」
ジオカイザーが、エーリッヒの乗った機体の横を抜ける。
「…さぁ、どんどん行くよ!!」
斧の一撃が、敵機を二機纏めて両断する。
直後、背後に回った二機の敵機が、ジオカイザーに向けてミサイルの雨を放つ。
「くうっ!」
ジオカイザーは、そのまま前進し、反転する。
「ミサイル、オールロック…迎撃する!!」
ジオカイザーの機体各部から放たれたレーザーの弾幕が、ミサイルを叩き落とす。
「ええい!ジオ・ブレイカーッ!!!」
ジオカイザーの腕のドリルが敵機をぶち抜く寸前、敵機は左右に散開し、それを回避する。
「く、っ!?」
そして、左右に散開した二機が、腰部に差した光学ブレードを展開して突っ込んでくる。
「何の!」
ジオカイザーが推進器を操作して、まるで宙返りするかのように二機を回避する。
「そこだ、行けぇっ!!」
そして、ジオカイザーは頭を地面側に向けたまま、つまり上下が逆さの状態で、その下にいる二機に向けて機体各部からの一斉射撃を行った。
至近距離からの直撃を受けた二機の敵機が、爆散する。
「…よし!」
一方、エーリッヒの乗機に対し、光学ブレードを構えた三機が、三方向から同時に攻撃を仕掛ける。
「成る程、良く統制が取れている…我が騎士団が苦戦するのも頷けるな…だが!!」
前方からの一機を剣で受け流し、斜め後方の一機の一撃を銃床で殴りつけて防ぎ、もう一方の一撃を、敵機の胸部を蹴り飛ばす事で防ぐ。
「でええええええやああああああああっ!!!」
そして、剣を強引に振り切り、三機の内の二機、蹴り飛ばされた以外の敵を真っ二つにする。
更に、蹴り飛ばされた機体にはアサルトライフルの銃弾の雨で追撃し、更に剣を叩き込んで止めを刺す。
エーリッヒが、残る敵機を改めて確認する。敵機は未だかなり多い。
「…厳しいな…だが、負ける訳には行かぬ・・!!」
黄金色の煌きが、敵機の軍勢目掛けて襲い掛かった…。
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