第1章

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3年1組。 入ったときからクラスも担任も変わらないなんて、なんてつまんないんだと思ってた。 どうせウチみたいなギャルがこんな進学校に入ったって、浮くだけだって、思ってた。 でもね、センセだけがウチの気持ちを分かってくれた。 ファッションも、歴史も、究めたいっていう私の夢。 お洒落な考古学者がいて悪い?ってセンセに聞いたとき、センセ笑いながらウチの金髪を撫でてくれたね。 結局髪は染めることになったけど、嫌じゃなかった。 センセが、ウチが変な奴に捕まらないか心配してくれてるのがわかったから。 ウチがスカート短くしてるせいで、センセ怒られてたよね。でも、庇ってくれてたの、ウチ知ってるんだ。 3年間、ありがとね、センセ。
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