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勇気さんは驚く様子もなく、
「それはあるだろ。あれは味噌ラーメン
なんだから。あれは味噌が効き過ぎだから
最後のスープまで飲み干せないんだ」
こう述べた。味噌ラーメンがどの位有名なのか
知らないが、そこまで珍しい物でもないようだ。
約30分間歩くと 自分達が初めてあった公園に
戻ってきた。
「ツバサ、あっちの方に丸いリングがあるだろ」
勇気さんは指差して自分に説明する。
「あれはバスケットボールのゴールで、
これからあれを使って遊ぶ」
「あの勇気さん。
自分、バスケットボールのルールを知りません」
小さな反論をする。
「大丈夫、ルールは簡略化するから」
勇気さんは楽しげに述べた。
もう勇気さんの心はバスケットボール一色
のように思えた。
「ルールは攻めと守りに分かれて行い、
攻め側はリングにボールを入れたら勝利。
守り側は 45秒間守りきれば勝利。
ツバサが守りの時は25秒間
守りきれば勝利とする」
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