影一つ

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家の中に入ると、勇気さんは玄関に靴を脱ぎ、 玄関の先の廊下を歩いて行くのを見た。 自分も靴を脱ぎ、勇気さんを追いかけた。 廊下の長さは約4メートル程の長さで、 電気は付いていなく、薄暗かった。 自分が追いつく頃、勇気さんはドアを開けて 中に入っていった。自分も部屋の中に入る。 部屋の中は明るく、 右にはテーブルと椅子が2つ置かれ、 テレビなどはなかった。 左には冷蔵庫がありキッチンという 配置になっていた。 ドアは開けっ放しだったが、勇気さんは そのままでいいと述べて、椅子に座っていた。 「ツバサ、お前もそこの席に座れよ」 勇気さんは指を指し、ドアの近くの椅子に自分を 座らせようとする。 椅子に座ると、テーブルを挟んで 勇気さんと向かい合う。
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