微笑み姫

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昔々、あるところに裕福な国がありました。 その国では、毎日のように宴が開かれ、色とりどりの金銀財宝が山のように積まれ、豪華な食事を取り囲み、人々は何1つ不自由無く、幸せに暮らしておりました。 そんなある日、この国のお姫様が15歳の誕生日を迎え、盛大なパーティの準備をしていた時の事です。 お姫様「国で一番、面白い人が見たいわ。お父様にお願いして、お触れを出してちょうだい。」 姫の一言がきっかけになり、国中にお触れが出されました。 何1つ不自由無く育った姫は、どんな財宝も服も料理も飽きてしまい、とにかく面白い事が大好きなのです。 笑いを執拗に求めていたので、国の人々は、このお姫様を「笑い姫」と呼んでいました。
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