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ー強大霊魂は空間の狭間に存在していたこの空間を利用してこの世界を作った、それぞれの空間に裂け目を作り、それぞれの世界から生き物の霊魂を引き摺り込む、肉体が死んでいない状態の霊魂を選び、肉体から霊魂が離脱しそれぞれの世界から離れた瞬間にこの世界に引き摺り込む、まだ肉体とのつながりがある為この世界で肉体を形成できる、肉体のない浮遊する霊魂は食えないー
ー幽体離脱した自分に何故肉体が有るのかが理解出来た、余計なことと思ったが肉体が有るのに空腹にならない理由を聞いた、肉体を形成するには、生き物として生きるエネルギーが必要である、この空間がエネルギー体その物であり、光となり、食物で摂取するエネルギーと同質のエネルギーとなり、体内に浸透し、直接細胞に供給される。脳も同様であり空腹感覚は不要になる、このエネルギーの密度が高い為、脳力、筋力が強化される、だからテレパシーが可能となり、キックも一発で決まった、
我々の世界がそうだったら、どれだけ人間の苦しみを減らせたかと思ったら、人間は生きる為に存在する、食うことが生きることだ、そう創られたと黒豹様に人間の悲しい宿命を教えられたー
ドゥンヌがニヤッとして健太を見た。
ーケンタの気持は分かるー
黒豹の言葉が来た。
ー復習は終わったか、あいつと仲間になって来いー
健太達は四人に近付いた。四人が気付いた瞬間、辺りを覆っていた和やかな楽しい雰囲気は一変した。
守護者達は女を背にして殺気を放って来る。
(ちょっと待てよ、楽しい気分じゃないのかよ)
健太は戸惑って二人を見た。
ー話が違うけど、どうするー
ー戦うしかないー
ドゥンヌが返す。ワスレも頷いた。
ー愚か者め、楽しい気分にならずに近付いたな、女がお前達を不審に思って楽しい気分が切れた、楽しい気分を強く思えー
ー最初に指示して下さいよ、あ~、楽しいー
思うのが遅かった。守護者達は石の武器を持って襲い掛かって来た。
争いはないと思っていたから、ドゥンヌが奪った石の武器も持って来ていない。
ワスレが自分の世界の言葉で何やら叫んだ。
「&&&&####$#&&%%」
二人が走りを止めワスレを見た。残る一人は攻撃をやめず健太に殴り掛かった。
健太はワスレの叫びに気を取られて一瞬の対応が遅れ、殴打が頭をかすめた。
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