ジョロウグモとカマキリ

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  ある森の奥に一匹のジョロウグモがいました。 彼女は、雨の日も暑い日もずっとずっと糸を編んでいました。 別に巣を作る訳でもなくジョロウグモは、何時も何時も糸を編んでいます。 そんなある日、ジョロウグモの所に一匹のカマキリがやって来ます。 カマキリは、何時も糸を編むジョロウグモの事を知っていました。 しかし、彼女はジョロウグモが糸を編む理由に興味はありません クモが糸を編むのは、太陽が昇る事と同じクモにとってごく普通の事なのです。 故に話し掛けたのは、ちょっとした気紛れ 暇潰しに話し掛けただけ 「ねえ、あんたは何時も糸を編んでいるけど何をやっているんだい?」 「見て分かりませんの?」 カマキリの質問にジョロウグモは、糸を編みながら首を傾げます。
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