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次の日、カマキリはジョロウグモの前に再び現れました。
ハチミツ酒を手土産にカマキリは、ジョロウグモからこの前の話の続きを聞こうと思いやって来たのです。
「話を聞かせて貰おうじゃない
クモが人間に恋した話をさ」
琥珀色の酒をグラスに注ぐと糸を編んでいたジョロウグモは、手を止めました。
ジョロウグモは、ハチミツ酒が好物だからです。
「そうですわね……」
ハチミツ酒を呑みながらジョロウグモは、話を始めます。
「わたくしは、昔とある国の姫でしたの
それはそれは美しい、殿方の心を離さない美しい姫でしたわ」
「ふ~ん」
「殿方は、わたくしを愛で愛し尽くしてくれますの
そんな毎日は、確かに楽しいのですが流石に飽きて来ましたわ
そんなある日、わたくしの前に運命の殿方が現れましたの」
その方は、とある国の王子様
甘いマスクと綺麗な金髪が印象的な王子様とわたくしが恋に落ちるのは早くわたくしと王子様は、すぐに恋仲になりましたの
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