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もやもやした日々を過ごしながら1年2年と過ぎ、僕はだんだん心の中で大きくなったあの人を制御出来なくなってしまった。そんなに多くを語った訳ではない。そんなに多くの時間を過ごした訳でもない。
あの人が担任となることもなく、廊下ですれ違い様に挨拶や二言三言の言葉を交わし、おふざけを仕掛けていた位しか。
それでも僕はあの人を。
そしてあの人もその事に気付きはじめたようだった。
あの人の疲れた顔を僕は元気にしたいと思い、あの人は僕と話をするときは一際輝いて見えたから。
僕のエゴかもしれないが、確かに彼女は変わっていった。
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