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そこにウメがやってきた。
ウメは、庭と過ごすうちに、
自分の祖先の血が出てしまったのだという。
ウメは、やはり戦国時代に、加地家に息子を殺された挙句、
取り潰された家の家系であったのだ。
「過去の因縁って、残っているものなのですか?」
大黒が、足を痛がっていたので、俺はマッサージしてしまっていた。
「そうだね、残っているけど、本来は影響は薄い。
取り込まれるなんてことはない」
大黒も、相性を見るので、あれこれ見てはいるのだそうだ。
「しかし、薬師神。マッサージ、うまいよね」
治癒を使っているからだろう。
大黒は、動かない足を庇って、逆の足も痛めていた。
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