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「俺の彼女に聞かせたいよ。
いつもパン、先にパン、って、怒ってばかりいたよ。
彼女は、いつも一番に考えないと、怒る。
でも、可愛くて頭が良くて、一緒に居ると楽しかった」
初めて彼女と言った気もする。
「楽しかった?過去なの?」
椰弥が、泣くのを止めて俺を見ていた。
琥王も部屋から出ると、パックのままで牛乳を飲んでいた。
「うん。俺が悪かった。
どうしても、今の高校に行きたくて、彼女に相談もしていなかった。
受験日になって、どうして一緒じゃないのって聞かれた。
今の高校、俺の死んだ両親が出会った場所だった。
だから、親と、同じ年で、同じ景色を見て見たかった」
そこで、琥王と出会った。
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