第八章 福来大黒二号店

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「そっか。名物店員にも失恋があったのか。 でも、琥王は大切にしてね。だって、琥王は幾度も、親友を失ったから」 「分かった」  琥王は、俺の隣に座ると、じっと椰弥を見ていた。 「ありがとう、椰弥」  兄妹というのもいいと、俺が眺めていると、携帯電話が鳴っていた。 着信の名前を見ると、大黒であった。
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