第八章 福来大黒二号店

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 メールも来ていて、樹神を燃やすぞと書かれていた。 樹神は燃やされたくない。 返信で、 樹神を燃やすと幽霊になりますよと言ったら、大黒が怒ってしまっていた。 昼の大黒は強い。  再び携帯電話が鳴ったので、俺が出ると、やはり大黒であった。 「行きます!ちゃんと行きますから、樹神を燃やさないでください」  大黒も大人げない。 「琥王。ごめん、荷物の整理に行ってくる。 俺の問題だから、琥王は椰弥ちゃんと居てね」 「嫌だ!」  琥王の返答に、椰弥も頷いていた。 「そうだ、琥王。 大黒に薬師神君を取られるな、ファイトだ」  どうして椰弥が、大黒を知っていたのだろうか。
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